


『川床』へは鴨川と反対側にある通り沿いが店舗の入口になっていて、先斗町(ぽんとちょう)などは一見すると圧倒される店構えの飲食店が連なっていますが、リーズナブルな店も多いので気軽に『川床』を楽しむことができます。『川床』と言えば和のイメージが強いですが、最近では『フレンチ』や『イタリアン』に『ショットバー』などの『川床』もあるので、お好みの『川床』を探索してお気に入りを見つけるのも楽しいのではないでしょうか。京都の夏は『鱧(はも)』を食べるのが定番とされています。



『四条大橋』の西詰にはヴォーリズ氏が1926年(大正15年)に完成させた唯一のレストラン建築と言われるスパニッシュ・バロック様式のチャイニーズレストラン『東華菜館』も『川床』を出しています。対岸の洋館『レストラン菊水』は昨年創業100周年を迎えました。『歌舞伎』発祥の地として七座の中で唯一現存する『京都四條南座』は耐震化のため休館中で、昨年の吉例顔見世興行は『先斗町歌舞練場』で行われました。今年は『ロームシアター京都』で行なわれることが決まりました。





過去には三条と四条の間にフランスのセーヌ川に架かる『ポン・デ・ザール』を模した先斗町と衹園を結ぶ『人道橋』を架ける計画も浮上しましたが、様々な事情で実現しませんでした。車の通らない『人道橋』で涼みながら眺める景色を想像すると残念な気がします。ポルトガル語に由来する説もある先斗町(ぽんとちょう)だから『ポン・デ・ザール』と言う理由でもなさそうですが(笑)当時の仏大統領から日仏友好の提案でもあったようです。
【ポン・デ・ザール】
夕暮れになると『川床』の灯りが川岸や川面を照らし、昼間とは違う独特の雰囲気を醸し出します。そして『三条大橋』から『四条大橋』の鴨川辺り周辺は大都市のオアシスとして、静かに流れる鴨川の川面を眺めながら語らえるカップルにも人気のスポットとなっています。7月には『衹園祭』も始まり、『大船鉾』の復興に続いて2026年を目標に『鷹山』も200年ぶりの巡行を目指しています。